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しんちゃんの高校時代の詩集

 しんちゃんこと私(真島)が高校時代に書いた詩を紹介します。子どもの頃に書いたものなので、今読み返すとすっごく恥ずかしいけど、あえて原文のまま掲載します。

※「東北の冬」は、当事の福岡のラジオ局に投稿して採用され、番組中で朗読されましたっ!エヘン。


タイトル タイトル
東北の冬 去年
少女 夏の日の雨
海に行っても
風車
私自身 少年
海が大きすぎて 気まぐれ
過去 夕陽
ラジオ 静けさの中で
足どり
芝居 あなた
後ろ向きの写真 思い出
眠ったままで

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 この詩集のことを、初めて「しんちゃんDiary」でご紹介したときの日記を載せておきます。

2003/10/11

私の詩集

 真島先生と違って根暗なしんちゃんは(「なんのこっちゃ?」っていう人は9月27日の日記を読んでね)、ずっとおとなしい子供だった。友達もあんまりいなくて、休み時間は一人で窓の外を見てることが多かった。小学校から中学校までずっと通信簿の「教師記入欄」に書かれたことは同じ、「積極性がない」、「わかっていても手を上げない」・・・。
 
 今にして思えば、いじめられなかっただけ良かったなぁって感じ。いじめっ子が一番に標的にするようなやつだものね。
 
 そんなしんちゃんだから、一人でよく詩なぞを書いとった。文房具屋さんに行くと、全ページ白紙の本が売ってるの知ってる?タイトルが「わたしの詩集」なんてなっててさ。子供の頃のしんちゃみたいなメルヘンチックな人向けのアイテムさ。自分の詩を白紙ページに綴っていくと、きちんと製本された自分の詩集ができあがるというわけ。
 
 今しんちゃんの目の前に、一冊の「わたしの詩集」がある。中学校から高校にかけてしんちゃんが書いた詩を書き留めたもの。しんちゃんが高校を卒業して東京に出てきたときに、一緒に連れてきたんだ。そのときに、「こいつは一生大事にしよう」って心に決めたことを覚えてる。だって、この詩集はあの頃のしんちゃんそのものだから。それまでの18年の人生のすべてだから。
 
 それからずっとこいつとは一緒さ。何回となく引越しをしたときに多くの本が古本屋やゴミ焼却炉行きになったけど、こいつだけはずっと本棚の隅でひっそりと座ってる。ときどき手に取って読んでみるんだ。
 
 いや、子供が書いたものだからさ、今になって読み返すとちゃんちゃんらおかしいんだけどね。文章の稚拙さはもちろんだけど、それ以上に、なんて言うのかなぁ・・・、幼いなぁって感じ。自分の世界の中に閉じこもって外に出ようとしない、自分が不幸なのは全部世の中が悪いんだなんて思ってる暗い子供・・・、すごくいや! でも、何となく「かわいいなぁ」とも思うんだよね・・・。複雑な感情。
 
 今日は、この詩集の中から一つご紹介しようと思います。いや、ホント、とってもとっても恥ずかしいんだけどさ、でも、あの頃のしんちゃん(そして、きっと今のしんちゃんの本質)を知ってもらうのに一番良いと思うから。
 
 本邦初公開だぜぃ!と言いたいところだけど、実はこの詩は、当時福岡の何とかってラジオ局の何とかっていう番組に投稿して、番組の中で何とかっていうアナウンサーに朗読してもらった詩なんだ。ご褒美に図書券なんぞをもらったよ(根暗なしんちゃんはよくラジオを聴いていたのです)。ちなみに、この詩の内容はすべてフィクションです。高校生が書いた詩だから当然だい!
 
 
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 東北の冬
  悲しげな涙は私には不似合(にあわない)し
  楽しげに笑うのはもっと不似合だろうし
  ちっぽけな思い出をレールに乗せて
  東北辺りまで行ってみよう
  列車の窓は凍りついたように冷たく
  トンネルに入れば私の心まで写してしまう
  隣に座った女の人も思い出を抱きしめているのだろうか
    
  さまざまな街のさまざまな祭りの囃子は
  都会に住む者にとっては大きな驚きだった
  彫りが深くて厳しさだけしか表わしていない老人の顔は
  東北の冬そのものだった
  私はいつしか列車の女(ひと)と肩を並べて歩いていた
  
  名もない小さな温泉宿で二人は一つの部屋をとった
  男女混浴の湯の中で私は彼女の背中を洗ってあげた
  二人には何の遠慮もなかった
  それは恋人同士よりも強い絆だった
  
  三日が過ぎた時に彼女は突然いなくなった
  何の前触れもなく書き置きすら残さなかった
  次の日私は東北を去った
  
  東京に帰ってすぐに私は彼女に手紙を書こうとした
  すると突然彼女の名前さえ聞いていなかったことに気がついた
  東京はもうその淋しさを除いてはすっかり春だった
  来年の冬もまた私は東北へ行こうと心に決めた
  
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