2005/05/31 貴ノ花

 貴ノ花が死んだ。55歳だと。なんで?若すぎるよ。

 やるせないよ。

 今の相撲は全然面白くないけど、貴ノ花の時代はすっごく面白かった。しんちゃんにとっての「貴ノ花」はあくまでもあの人であって、息子じゃない。

 かっこよかった。本当にかっこよかった。身体細いのに、いつも真っ向勝負。強靭な足腰による粘り腰で、相撲の醍醐味を僕らにくれた。

 普通は、人気力士が引退するとみんな残念がるけど、彼の引退のときだけは、みんなが拍手で送り出した。それほどに相撲ファンが彼の相撲を堪能し、彼に感謝していたってことなんだ。

 引退してからの親方としての才能もすごかった。一時は幕内力士の半分くらいが二子山部屋だった時代があった。二子山部屋だけがあまりに強すぎるので、貴ノ花が相撲ファンからちょっとだけ恨まれた時期もあったっけ(嫌われるのもまた勲章なんだよ)。

 しばらく前からガンだという話は聞いてた。貴ノ浪の断髪式のときは、息を呑んだ。だって、顔が全然変わっちゃって、別人みたいだったもの。

 でも、かつての相撲ファンとしては、きっと復活してくれると信じてた。だって、あの粘り腰だもの。病気なんか軽くうっちゃってくれると信じてたんだ。

 なんか、すごくつらいな。

 あんな力士はもう、二度と現れないだろうな。

 ご冥福を祈ります。