2004/10/04  今日は雨

 イチローおめでとおおおおおおお!
 いや、9月30日の日記にあんなこと書いちゃったからさ、「しんちゃんはイチローが嫌い」って誤解してる人もいるかもしれないけど、そういうんじゃないからね。
 確かに、イチローをうらやむ気持ちもあるけど(誰だってあるでしょ。ないと言えば嘘になるよね)、それ以上に、しんちゃんはすごい人が大好き!何においても自分よりすごい人は、心の底から尊敬するよ(マラソンでもビリヤードでも同じ)。
 だからイチローの成功と世界記録は、同じ日本人として、ものすごく嬉しい。どきどきしながらBSで試合見てて、世界記録達成の瞬間は、一人でばんざいしちゃったくらいだもんね。イチローは、まさに日本人の誇り。イチロー、これからもがんばってね。

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 東京は、昨日・今日と雨。 昨日は子供の運動会の人もいたよね。残念だったね。おとといはあんなに晴れてたのにね。
  
 雨の日は、南こうせつの「今日は雨」を想い出す。
 
今日は雨 
 国道沿いの2階の部屋では、目覚めるときに天気がわかる
 今日は雨 アスファルトに流れる雨を大きな車がひいて走る
 一人のベッドで眠りめざめた僕の寂しさもひいて走る 今日は雨
 昨日ほど お前のことを憎んだ夜はない

 昨日のコーヒー 乾いた部屋では、消え行く星の辛さがわかる
 今日は雨、窓ガラスを流れる雨が心の中まで伝って落ちる
 一人のベッドで眠り目覚めた寒い胸の中伝って落ちる 今日は雨
 こんな日は眠ろう 眠りたいだけ こんな日は眠ろう 眠りたいだけ
 
 けだるい雨の朝の抒情が、心の底まで伝わってくる。詩ってこれほどまでに深く、人の心に語りかけるものなんだね。
 
 この詩を書いたのは、喜多条忠(まこと)。「神田川」を書いた人だ。かぐや姫には、他にも「赤ちょうちん」「妹」などの名曲を提供してるし、いしだあゆみ、五木ひろし、森進一、都はるみなど、ほとんどの有名大御所歌手の詩も書いてる。 

 しんちゃんは昔この人が書いたエッセイを持ってた。引越しのときにどっか行っちゃって、今はないのがすごく残念。
 
 裏表紙に写真が載ってたけど、失礼ながら決してかっこいいとは言えない風貌。からだが大きくて長髪で、一言で言うと「むさい」っていうのかな(喜多条さん、ごめんなさい)。
 
 でも、この人の内面の世界は、それはそれは繊細。
 
 喜多条さんは、早稲田大学に6〜7年通って、結局中退したらしい。学生運動にも手を染めていたよう(エッセイが手元にないので、情報不確か。間違ってたら本当にごめんなさい)。その間、美智子さんという女性との同棲生活を経験。「神田川」「赤ちょうちん」などは、その時代の彼自身の体験に基いた実話なんだ。
 
 そのエッセイの中で、彼は多くの詩を書いている。「楽曲に提供するための商売としての詩」ではないから、それはそれは自由に書いてる。
 
 その繊細にして美しくかつ奥深い世界に、しんちゃんは打たれたんだな。今は彼のエッセイが手元にないので、それらの詩のうちのたった一つですら紹介できないことがつらいよ。
 
 彼の影響を受けたからこそ、しんちゃんも詩を書くようになった。もちろん、全部彼のまねごとさ。詩の完成度っていうのかなぁ、美しさのレベルっていうか、うまい言葉が見つからないけど、うん、端的に言えば、芸術としての水準だな、それは当然彼の足元にも及ぶものではないけどね。このHPの「しんちゃん詩集」にまとめておいたから、興味ある人は見てね。
 
 喜多条さん、今はどこでどうしてるんだろう。あんな美しい詩を書く人だけど、最近のアーチストはみんな自分で詩も曲も書いちゃうから、喜多条さんの仕事が減っただろうことは、想像に難くない。詩だけで食べて行けてるんだろうか。もしかしたら、どこかでまったく違う仕事をしてるんだろうか。
 
 ぜひとも一度会ってみたい人の一人です。
 
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神田川  
 貴方は もう忘れたかしら
 赤い手拭い マフラーにして 二人で行った 横丁の風呂屋
 「一緒に出ようね」って 言ったのに いつも私が 待たされた
 洗い髪が芯まで冷えて 小さな石鹸 カタカタ鳴った
 貴方は 私の身体(カラダ)を抱いて 「冷たいね」って 言ったのよ

 若かったあの頃 何も怖くなかった
 ただ貴方のやさしさが 怖かった
 
 貴方は もう捨てたのかしら
 二十四色の クレパス買って 貴方が描いた 私の似顔絵
 「うまく描いてね」って 言ったのに いつもちっとも 似てないの
 窓の下には 神田川 三畳一間の 小さな下宿
 貴方は 私の指先見詰め 「悲しいかい」って 聞いたのよ

 若かったあの頃 何も怖くなかった
 ただ貴方のやさしさが 怖かった

 喜多条さんは、この詩自体はすらすら書けた。唯一、「ただ貴方の○○○○が怖かった」の○○○○の部分を除いては。3日3晩考えてようやく浮かんできた単語が「やさしさ」だった。
 「やさしさが怖い」奥が深すぎる表現だよね。喜多条さんの詩の真骨頂ここにあり、って感じ(○○○○が出てこなくて煮詰まった本人、南こうせつに電話をかけて「なんかいいのない?」と聞き、結局こうせつが考えたという説もあるにはあるのだが・・・)

赤ちょうちん 
 あの頃ふたりのアパートは 裸電球まぶしくて
 貨物列車が通ると揺れた 二人に似合いの部屋でした
 覚えてますか 寒い夜 赤ちょうちんに誘われて
 おでんを沢山 買いました
 月に一度の贅沢だけど お酒もちょっぴり飲んだわね

 雨が続くと仕事もせずに キャベツばかりをかじってた
 そんな暮らしがおかしくて あなたの横顔見つめてた
 あなたと別れた 雨の夜 公衆電話の箱の中
 ひざをかかえて 泣きました
 生きてることは ただそれだけで哀しいことだと知りました

 今でもときどき雨の夜 赤ちょうちんも濡れている
 屋台にあなたがいるような気がします
 背中丸めてサンダル履いて 一人でいるような気がします