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「勉強の仕方、サンプル版」 眞鍋万未
平成18年度合格者(受験回数1回、勉強期間約10ヶ月)
0.はじめに
私の合格体験記をお読みいただき、ありがとうございます。
今からお話しすることは私個人の体験に過ぎないので、数多ある勉強方法のうちの、あくまで一サンプルとして捉えてください。当然ながら、みなさん境遇も違うし、集中力や勉強方法だって十人十色です。そもそも、万人にぴったりくる勉強方法があるなら、私が知りたいほどです。
とは云え、自分でいろいろ調べてみたことを、片っぱしから実践したことが元になっていますので、今後みなさんがさまざまな場面で目にされる勉強方法とカブるものも多数あるはずです。いえ、私の体験記の中だけでも、同じことを言葉を変えて繰り返している箇所が出てきます。ボキャブラリの貧困さがバレていると云われればそれまでですが、繰り返し強調されていることというのは、やはりそれだけの効果があるわけです。反復して読んでいるうちに、いつの間にか自然に実践しているようになります、多分。これこそ理解式学習法の基本!?
"しゃろうし"という言葉すら聞いたことのなかった状態からスタートした私の話が、果敢な冒険に旅立たれる皆さんのお役に立てれば幸いです。お茶でも飲みながらしばしお付き合いください。
1.受験のきっかけ
「しゃろうし」という単語を耳にしたのは、零細企業の事業主である恋人が、「知ってる? 取ってみたら?」と、自分の仕事のために勧めてきたのがきっかけでした。
その頃の私は、昼間は派遣会社、夜は飲食店で働き、ずっとやりたかったFMラジオの番組制作も面白くなってきたところでした。忙しいながらも毎日の生活は結構充実していましたので、その時は「なにそれ?」という程度に聞き流していました。7月の終わりのことです。
しかしながら、結構な負けず嫌いでもあり、「挑戦してみろよ」と云われたからにはそのまま放っておけません。ひとまずネットで検索してみることにしました。
調べれば調べるほどどうにも得体の知れない資格のようです。でも、国家試験ということで少し興味がわきました。看護科出身で正看護師の免許をもっているので、学生時代に勉強したことを思い出して「あんな感じかなあ」とイメージしたりしました。(難易度が10倍以上違うとも知らずにね……(涙))
社労士の正式名称を知ったのは、真島塾の説明会で真島先生が口にされたときです。「しゃかいほけんろうむし? なんか虫みたいな名前だなあ」と思いました。
真島先生が社労士の将来性について熱く語ってくださったのと、「時計」の例えばなしが面白かったのと、その場で友達が出来たことが、私を受験の入り口に導いてくれました。
こうして、何をする資格なのかもはっきり知らないまま、わたしの社労士試験への挑戦が始まったのです。
2.勉強方法の選択と準備
1)独学か通信か通学か
私は最初から通学しか考えていませんでした。
理由は、
・知識ゼロからの出発のため、勉強計画のペースメーカーがほしい
・定期的に顔を合わせる戦友がほしい
・疑問点が出てくると納得するまで先へ進めない性格なので、口頭で質問できる先生がほしい
・計画性に欠けるので一人だときっとだらけてしまう、週一回くらい通って決められたことをこなすほうが怠けなくてすむ
・自宅だと、漫画やテレビなどの誘惑が多くて集中できない、また、勉強するぞと思ったときに限って部屋の掃除を始めてしまったりするので、自宅にいないほうがいい
などと考えたためです。
真島塾をはじめ、さまざまな学校の説明会に行きました。
金額と通いやすさと、なにより話の分かりやすさで決めました。
学校に通うと決めたならば、出来るだけ多くの学校に実際に出向いていって話を聞いてみることをお勧めします。
体験入学や説明会を開かない学校は、信用しないほうがいいのでは??
2)勉強時間の確保
当時私は朝8時から夜10時まで二箇所の職場で通しで働いており、(2割5分の割増も無しに!!)、そのままでは勉強時間などとても確保できない状況でした。というわけで、受験を決意してからすぐにダブルワークを辞めました。もう何年も掛け持ちで働いていたので、夕方に家に帰れることが新鮮でした〜。勉強のためとはいえ、帰宅途中の電車から夕焼けを見ることが出来たとき、嬉しさと同時に罪悪感を感じたことを覚えています。
突然ですが、<絶対合格できる秘訣>
受験において大切なことって? と訊かれたならば、まず、こう答えます。
「100%合格すると決めてしまう!」
もう、これに尽きます。ご存知のとおり、真島先生の言葉です。
勉強に行き詰まると、「でも、私が合格することは決まっているからねー。地球が丸いのと同じだから!」とよく唱えていました。結構効きますよ!
あとは楽しむこと!
社労士試験は、通常生活していくうえでも興味深い内容が多いです。まずは、「知らないことを知っていく」ということを楽しんでいきましょう! 思い込みでもいいんです! 自己暗示です!(笑)面白いはずだー! とね。
私が実感した秘訣をもうひとつあげるなら、相手を知り自分を知ることですね。
あとで詳しく触れますが、まずは相手(試験の内容や傾向)を知り、それを克服するにはどんな自分になればいいかを絶えず意識しましょう。いま自分に何が足りないのかがわかれば、絶対に合格できます!(これが、渦中ではけっこう難しいんですけど)
要は、「本試験日当日に負ける気がしない自分」を作り上げればいいんです。常にパーフェクトでいる必要はありません。勉強するのは勿論自分なんですが、同時に自分自身のプロデューサーになるつもりで挑んでみてください。
生活リズムは? 食べ物は? こいつのモチベーションを上げるのに効果的なごほうびは?
常に自分のことを客観的に応援してあげましょう。(けっこう難しいんですけど)
受験は云わば、合格人間育成ゲームだと思いますよ!
3.相手を知り自分を知る
1)相手を知る
受験を決意してから最初の一ヶ月くらい、勉強よりも集中してしたことがあります。
それは情報収集!
ネットを中心に、どんな勉強方法があるのか、失敗談はどんなものか、など、目に付いたものをすべてメモして、出来そうなことは全部試しました。
その最たるものは、ずばり、合格体験記です! 私の書いているこの文章以外にも、いろいろな体験記を目にされている方、「内容が重複してるな」と思うところがあるでしょう? そここそ、ぜひ実践してください! それがあなたにとってのベストな勉強方法かもしれませんよ?
合格体験記の読み込みは、結果的に最後まで続きました。同じアドバイスでも、勉強をはじめたばかりに読むのと、ある程度問題集を進めていったときに読むのとでは感じ方が違います。場合に応じて、「直前期に読む」「くじけそうになったら読む」などと区分けしておき、「わかる社労士」に貼ったり、手帳に書いたり、PCのデスクトップに保存したりして、気がついたら眺めるようにしていました。
なので、勉強をはじめるなら早いに越したことはない! と断言します。はじめるのが早ければ、いろんなことを試せるし、それが自分には合わないことが分かったら、違う方法を模索する時間も取れますから。
私の場合は9、10月中に、
・会社をふたつとも辞め、座ってできる残業のない職場に移る
・ネットで検索出来る主な合格体験記をどんどん読み込み、今後どのようなときに読み返すかを基準に分類する
という二つのことをしっかり実践し、試験に向かうという基本的な体制を整えられたことが良かったかもしれないですね。
相手を知るためにおそらく最も有効な方法。それはプロに頼ることです。
折角、業界のプロを間近にゲットした(?)のですから、とにかく真島先生の云ったことは、どんどん試しました。
講義中に、「届出関連を一度ノートに整理してみるのもいいよ」と云われたら、次の日早速ノートを買いに行って作り始めたし、「数字だけをまとめてみるのもいいですね」と云われたら、わからないながらも数字だけ拾い出してみたり。
結果的にまったくの無駄骨だったことも少なくはありませんでしたが、それは、試してみたからこそ分かったことです。
最初は云われるままに、何でも試してみましょう。結果として、続くことを続けていけばいいと思います。
(……余談ですが、私がたったひとつ先生の云いつけを守れなかったことがあります。これをやっていては合格しないよと云われ、それでもついついやめられなかったこと……それは……講義中の居眠りです。ご本人に突っ込まれる前にこの場を借りてお詫びします。申し訳ありません。一時期、どうしてもとめられませんでした。でも、、、受かった!)
2)自分を知る
相手が分かったら、次は自分です。
どのくらい集中力が続くのか、何をモチベーションにするのかは、長い期間勉強を続けていく上で把握すべき重要な自分情報です。
よく、「合格後、資格を使ってバリバリ仕事をこなしている自分を想像しよう」などと書かれてあるものを目にしますが、私の場合、「自分は虫のようなものになるのかな?」と思っていたくらいですから、仕事ぶりってものをどうしても想像することが出来ませんでした。
そのかわり、"もし今年だめなら、来年もまたこんな辛いことをしなければならない、それだけは絶対に嫌だ!!"ということはしょっちゅう考えていました。
だんだん精神面も追い詰められていき、勉強中は楽しい夢を見た記憶がありません。巨大化したリアルな虫に追いかけられる夢とか(私は虫が大の苦手です。「しゃかいほけんろうむし」は、私の中では妖精のようなキレイな虫でした(笑))、指が飛んで血が溢れ出したり内臓が飛び出て止まらなくなったりする夢とか、グロいものばかり見ました。胃を壊して胃カメラを飲んだり、二週間ごとにくる高熱(知恵熱?)に脅かされたりもしました。会社も欠勤や早退が多くなり、部長に呼び出されて「眞鍋くんは健康がとりえだったんじゃないのか?」と小言を云われたりもしました。
そのたびに、「来年もこんな目にあうのは絶対いや!」という気持ちが大きくなっていき、それを糧に勉強していた気がします。
今やっている勉強に興味を持つ!
好きなことなら知識はおのずと入ってきます。無理矢理にでも興味を持つ(ように暗示する(笑))。
よく講義中に真島先生が「ね、おもしろいでしょう?」とおっしゃっていました。私は内心、"おもしろくないよ! なんでそれがそうなるんだよ! 余計ややこしくなってるだけじゃないか!"と毒づきながらも、テキストには「こうなると思いきや、ここではこうなる。おもしろいね!!」と半ばヤケクソで書き込むようにしていました。で、あとで見返すときには、「おもしろいおもしろい……おもしろいはず」とさらに暗示をかけます。
自分とうまく付き合う方法として、スケジュール帳に勉強した時間を書き込んだりもしていました。
一日をメモリにして、勉強した時間帯だけを黒く塗りつぶしていったのです。
「今日はこれだけやった! えらい!」と自分を鼓舞するとともに、時には「これだけしかやってない……」と反省材料にするために。
勉強時間に合格率が比例するわけではないけれど、やはり、分かりやすいバロメーターのひとつではあります。自己管理が苦手なほうだと自分で分かっていたので、あえてこの方法を試しました。その代わり、隙間時間でもボーナスを付けて書くようにしました。例えば、通勤電車の中で単語カードを10分めくり、駅から会社へ行くまでに10分用語をぶつぶつ云ったとすると、それで30分勉強した勘定にするのです。こうすれば、一日5、6時間はすぐに塗れますよ。自信もつきます。要はこれが目的ですからね!
そして、一行日記。「今日は労基の過去問をじっくりやった。充実! キラーン☆」などと、スケジュール帳の空いたところに、その日の気分を書いておきます。これは後で見たとき、心強いです! その言葉の数だけ、自分に応援団がいるような気になれます。
後で見返したときに、この科目には何日も掛かっていたんだな、ということがすぐ判り、勉強計画修正の参考にもなります。こうして、"平日5時間休日10時間"という勉強時間の目安も出来ました。
学生時代の定期試験や以前の国家資格受験時も使っていたお気に入りの勉強方法がありました。「まちがいノート」作りです。答練や模試の間違えた問題だけを切り抜いて、ノートに貼り、その下に回答解説を書き加えて、自分だけの弱点克服ノートにするのです。
解説を丸写しにするのではなく、自分なりに考えた筋道や何故こうなのかといった根拠を、なるべく自分の言葉で書くようにしました。たとえば、「日本語の意味が分かりにくいけど、要は○○ってことが云いたいらしい」とか、「こんな規定はnothing! だまされるなー」とか。
後半になればなるほど、膨大な試験範囲に嫌気がさしてくるものです。そんな時は「苦手はこれだけだ! これさえ克服すれば合格なんだ!」と思い込むようにして目的を絞りこみました。そういう意味で、このノートにはメンタル面でも大いに助けられました。
頭が疲れたときに間違えた問題を機械的に切ったり貼ったり作業していると、いい気分転換にもなりました。何も考えていないとはいえ、目には用語が飛び込んでくるわけですから、まったく関係なく休憩を取るよりも良かったと思います。
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