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細畑真佐樹さん
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             長かった3年間〜働きながら勝ち取った合格

 私は合格まで3年間かかりました。この3年間で失敗も成功も経験しました。人それぞれ自分自身の勉強方法があるはずですので参考になるかわかりませんが、私の失敗談や成功談を話したいと思います。

苦しかった3年間
  私は仕事を持ち、家族は妻、幼児2人がいます。このような生活条件の中、勉強時間は平日の電車での通勤時間、仕事終了後の資格学校での授業と授業終了後の自習室で、1日平均3時間半から4時間程度でした。 
 帰宅時の電車で集中しすぎたり、納得のいかない時は何駅か過ぎたりもしました。起床は6時半頃、帰宅は夜11時過ぎで、当然子供は寝ており妻には先に寝るよう言ってありました。その分逆に仕事が休みの土日祝日は勉強はしないで家族と過ごすようにしました。
 それでも直前期は各学校の模試を受けたので、たびたび勉強時間に費やしました。また、有給休暇や夏休みはほとんど模試や答練に使いました。
 そして私が断固として守ったのは、自宅では絶対勉強しないことでした。ある意味メリハリをつけていたつもりです。このような生活を3年間繰り返してきました。

いまひとつの1年目
 1年目はとにかくがむしゃらに勉強したのですが、理解していなかったり、整理ができていない部分が多く、模試の択一は半分の35点をとるのがやっとでした。
 それでも本試験当日に合格ラインに届くことを期待したのですが、実感として合格レベルに達していないと感じ自信はありませんでした。結果は選択の合計はクリアしていたのですが社一が1点しかとれず、択一は4点未満の科目はなかったのですが38点でした。

問題の解き方を間違えた2年目
 2年目はだいぶ理解も深まり、模試では択一50点台をとれるようになりました。しかし何回か30点台だったことがあり安定感はありませんでした。また、時間切れになることがあり、それでも50点台がとれていたりしていたのでさほど気にしませんでした。1年目に比べ自信もつき十分いけると思っていました。
 そして本試験当日、とにかく択一で時間切れになることだけ気をつけて問題を解いていったところ、20分前に終わってしまいました。私は厚生年金から解くことにしていますが、模試では35分から40分位かかってしまっていたのが、本試験は20分位で終わってしまったのです。
 本試験終了後各学校から配られた選択の解答を見ると、すべて3点以上とれていたので解答速報会に行きました。そこで択一の採点をしてみると4点未満の科目はなかったのですが、自分が思っていたよりもとれていなくて42点でした。
 何日か過ぎ、私はなぜ42点にとどまってしまったのか考えました。
 原因は2つありました。1つ目は改正法の勉強が足りなかった、浅かったことです。改正法は確かに重要だということはわかっていましたが、所詮全体の一部分にしか過ぎないという意識が強く、結果的に改正法関連問題を取りこぼしていました。
 もう1つの原因は時間切れを気にしすぎるあまり、問題をじっくり読まなかったり、全枝読まなかったり、サラッと読んでしまったことです。確かに模試ではいつも時間ぎりぎりだったのですが、じっくり読んでいたためかとりこぼしはあまりありませんでした。つまり、本試験で普段やらない解き方をしてしまったのだと気づき反省しました。人それぞれペースがあるはずで、じっくり読みすぎると深読みしすぎてかえって間違える人もいるようですが、私はじっくり考えた方が良い結果になるタイプなのだとあらためて気づいたのです。
 それでも、合格の可能性もあると各学校からは診断されていたので、一部の可能性に期待し試験センターに合格発表を見に行ったのですが不合格でした。あわせて、合格基準を見て択一重視なのだと思い、来年はボーダーラインでの合格ではなく、高得点で合格してみせると心に誓いました。

安定した3年目
 そして3年目ですが、生活条件では途中で仕事の係が変わってしまい残業が続き、一時学校に通えない時期がありました。
 勉強方法は特に大きく変えることはありませんでしたが、新たにやったことは、ほとんどの講師の方は反対するであろう労基法の判例通達をやることでした。これは、労基法は択一で14年、15年と判例通達からかなり出題されたのですが、私は安衛法とあわせて4点、5点しかとれなかったことをふまえ、労基法はテキストだけでは対処できないと思ったからです。
 先に今年の本試験の話になってしまいますが、今年の択一労基はかなり問題自体易しくなり、判例通達からの出題は少なかったようですが、だからといって無駄だったかというと決して私は思っていません。なぜなら文章を読むこと、特に長文が苦手な私にとって判例通達を勉強することで読む力、理解する力がつき、それは労基法だけではなく他の科目にも効果的でした。確かに今年の択一労基安衛法は易しかったとはいえ10点満点でした。私は択一51点だったのですが、今年力を入れて勉強した労基法が満点とれただけで満足でした。自分の勉強方法は間違っていなかったと感慨深くなりました。
 その他に、昨年の反省を生かし改正法に力を入れました。具体的には改正法答練をやったりしました。今年も昨年同様改正法は多く出題され、やったかいはあったと思います。
 あとはとにかく問題を多く解きました。具体的には過去問だけでなく各学校の模試や答練を数多く受けました。模試は択一が昨年に比べ50点を超えることが多くなり、何より違っていたのは30点台をとることがなく最低でも42点でとどまりました。つまり安定感があったということだと思います。

緊張の本試験当日〜選択式〜
 そしてあらためて今年の本試験について話しますと、昨年は前日夜12時頃まで最終チェックをしていたのですが、今年は夕方4時頃で切り上げ9時には布団に入っていました。
 そして当日1時間前に会場に到着し、会場までの途中で各学校が配っていた選択予想問題をやりながら時間を過ごしました。これは私の個人的な考えですが、なぜ予想問題を集めたかというと、もし万が一そこから出題されてしまったら、それを見ていた人はできてしまい、もしそれが2点救済レベルの難問だったとしても結局救済なしになってしまうおそれがあるからです。
 また近年の選択は社一、労一、厚年、国年は難問がでています。労基安衛も要注意です。その選択は労基安衛、労災、雇用と無難に解き、労一は最初とまどいましたが落ち着いて考え、3点はとれたかなと思いました。社一は労一よりもとまどい、昨年は生活保護関連だったのでまさか2年続けてはないと思いながら考えたのですが文章がつながらず、まさかと思いながらも生活保護で考えてみるときれいに文章がつながりました。というより昨年同様国語的になったので自信はありませんでしたが次の健保にいきました。
 その瞬間頭が真っ白になりました。選択肢はすべて数字で計算問題でした。私はこの状態ではまともに冷静に考えられないと思い、健保をとばし厚年、国年にいきました。両方とも数字や歴史的な問題でやや苦戦しましたが3点はとれていると思い、健保以外の見直しをして残り30分をすべて健保についやしました。
 高額療養費はとりあえず数字は丸暗記をしていたので2個はうまりました。講義で実際の計算は聴いていたのですが、私は問題に出しづらいと判断し、また、講師の方も一応講義では説明するが、やはり問題としてはだしづらいという意見が大半だったことから、何となくとしか聴いていなかったうえ、理解もしていませんでした。
 しかし、何とかあと1つうめるために過去の講義の記憶を何とか思い出そうと必死で考えました。なんとか自分なりに答えを導き出したのですが、まったく自信はありませんでした。しかしこの問題では2点救済がありそうだと思い、丸暗記をしていた2つにすべてを託しました。
 終わったのは結局試験終了5分前でした。そして、昼休みは選択の答え合わせをしない方が良いという意見が大半だと思いますが、私は模試でも必ず答え合わせをしていたのでいつもどおりテキストをみて確認してみると、社一と健保以外は3点以上とれたと確信しましたが、社一はテキストには当然載っていなく、健保も2点は確保したのですが他の3つがあっているかどうかは判断できませんでした。
 食事をしながらやっていたのですが、あっという間に15分前になってしまい、我に振り返ると頭が固まっているのがわかったので、外へでて軽い運動をしました。

緊張の本試験当日〜択一式〜
 やや汗をかき、気持ちの切り替えができたのかなと思い、落ち着いたところで午後の択一になりました。
 択一は人それぞれ、労基からやる人、健保からやる人、比較的毎年点を取りやすい国年からやる人、いろいろだと思いますが、私は苦手な科目から順にやっていたので、厚年、雇用(徴収)、労基安衛、労災(徴収)、社一労一、健保、国年の順にやりました。これは模試でも同様です。
 まず、厚年は手応えがあまりありませんでした。雇用(徴収)、労基安衛、労災(徴収)、社一労一は例年よりは易しかったような気がしました。そして健保、国年を残し、残り時間は40分でした。国年は毎年簡単なのでこれで時間は十分なはずだったのですが、両方とも模試では見たことのないような手続きや権限委任などに関する問題が多く見られ、4点とれているかどうかまったく自信がありませんでした。
 終わったのは結局試験終了1分前で、マークシートのぬり間違いを見直す時間はまったくありませんでした。模試では3年間で1回だけマークミスをしたことがあったのですが、本試験中徴収法をやっている時、労災にマークをするべきなのに雇用にマークをしてしまったことに気づきあわてて直したぐらいなので、はっきりいってマークミスをしていないか非常に心配でした。
 昨年と比べて労働は易しく感じたのですが、社保は非常に難しかったので、択一全体的には昨年よりも難しかったと感じました。また、昨年は自分で思っていたほど点がとれていなかったので今年も半信半疑でしたが、出口で各学校が配っていた選択の解答を見ると35点ですべて3点以上クリアしていたので解答速報会に行こうと決めました。
 そして択一の答え合わせをしてみると、いきなり労基安衛がまさかの満点でした。前述したとおり、一番力を入れて勉強した科目が最高の結果だったので感激しました。心配だった健保、厚年、国年も5点以上とれており合計51点でした。講師の方が昨年基準点の44点以上の人がどれくらいいるか聞いてみると、約50人中私を含めて3人しかいませんでした。そこで私は、自分のやってきたこと、勉強方法は間違ってはいなかったのだと確信し自然に涙が出てきて駅まで涙は止まりませんでした。帰宅し、普段は社労士試験のことをほとんど話さなかった妻に、マークミスがなければ合格しているのではないかと報告しました。

すべてが結実合格発表の日
 そして合格発表の日、まず官報販売所に立ち寄り官報を購入したのですがあえて見ずに、それから試験センターに行きました。合格者名簿を見る前に合格基準点を見ると、選択健保の1点救済、択一健保・厚年・国年すべて3点救済が行われていたことに驚き、いよいよ自分の受験番号も確かめず合格者名簿を見ると自分の名前を見つけました。
 この時はうれしさの方が勝っていたのか解答速報会の時ほどの感激はありませんでしたが、昨年の同じこの場所でのあの何ともいえない脱力感を思い出し、じわじわとくるものがありやはり涙が出てきました。そしてすっかり忘れていたのですが購入した官報を見ると、当たり前なのですが名前がありました。帰宅し、妻に報告するとともに3年間苦労をかけたことを詫び、妻と合格の喜びを分かち合いました。この合格は家族の協力や理解がなかったら不可能だったと思います。

やるべきことをやり、あきらめないことが合格の秘訣
  以上でまとまりがありませんでしたが私の合格までの失敗談、成功談は終わりますが、3年間という長さは時間だけでなく、お金もかかってしまいました。また、健康面や気力的にも限界を感じました。私のような生活条件では1年で合格するのはかなり厳しいとは思いますが、私のような失敗をしなければ2年で十分合格できると思います。
 もし私と同じような生活条件で社労士試験合格をめざす方がいましたら、とにかくあいている時間は可能な限り勉強に費やし、根気よく地道にやることが必要だと思います。また、講師の方は必ず言いますが、本試験では絶対にあきらめないこと、特に選択でわからない問題や見たことがない問題が出ても、難しいとは思いますがとにかく冷静になり、あきらめずにやることが必要です。
 自画自賛になってしまいますが、私は3年目でやっとやるべきことができたので合格できたと思っています。最後に今後は、社労士試験科目にはないのですが勉強していて民法の知識が必要なのではないかと感じるので行政書士や生活設計造りに必要なFPの資格取得を目指したいと思っております。また、社労士の資格は2、3年後に職場で必要になるはずなので仕事上で活かして行きたいと考えております。あわせて、セミナーやガイダンスを開催できるようになれるくらいの知識やスキルを身につける努力をしていきたいと思います。