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<社会保険労務士試験受験>
理解式学習法について(5)
さあ、理解式学習法話も、いよいよ佳境に入って来ました。このページでの説明がもっとも大切な部分ですからね。一度深呼吸でもしてから、読み始めてください。
7、潜在意識の活用
潜在意識については、さらに詳細な解説が必要ですね。実は大変驚くべき事実があります。それは、あなたは潜在意識活用の天才であるということです。
「えっ、潜在意識っていう言葉そのものにすらあまりなじみがないのに、自分がその活用の天才だなんて」とあなたは思われるかもしれませんが、紛れもない事実なのです。
あなたは生まれてこのかたずっと、潜在意識をフル活用してきました。そして、ある特定の能力について、すでに達人の域にまで達しています。
ある特定の能力とは何でしょうか。それは日本語です。あなたが日本人であれば、日本語がお上手でしょう。少なくとも日常会話には困らない程度に、日本語を使いこなしていらっしゃるはずです。あなたは、ご自分がどれ程の数の日本語の単語や熟語や言い回しを記憶しているかを、考えてみたことがおありでしょうか。おそらくは、何千、何万という数であるはずです。
しかも、あなたはそれらの語彙を、いちいち苦労して思い出さなくても、いつでもよどみなく使いたいときに使うことができます。これは、あなたが潜在意識を活用して、日本語を覚えたからに他なりません。
例をあげて、わかりやすく説明しましょう。たとえば、自動車という単語で考えてみます(自動車でなくても、何でも良いのですよ)。今あなたは、“自動車”という単語をあたりまえのように知っています。あなたはどのようにしてこの単語を覚えたのでしょうか。
まず、丸暗記式学習法を採らなかったことは明白です。子供の頃に、表に自動車の絵、裏にひらがなで“じどうしゃ”と書いた単語カードを作った経験のある人など誰もいないでしょう。
あなたは、潜在意識活用により、自動車という単語を覚えてきました。
あなたが自動車という単語と最初に遭遇したのはいつ頃でしょうか。今となっては知る由もありませんが、ごく小さい頃であることは間違いありません。遭遇の方法としては、絵本で見たのかもしれないし、お父さんの車に乗ったときに、お母さんから、「これは自動車って言うんだよ」と教えてもらったのかもしれません。
この第1回目の遭遇のときにあなたは、「そうか、これは自動車っていうんだな」と“理解”しました。そのときあなたは、「よし、忘れないように覚えておかなきゃいけないな」とは、決して思わなかったはずです。もし思ったとしたら、あなたはアインシュタイン以来の大天才です。
自動車という単語は、すぐに忘却のかなたへと消え去ってしまい、あなたの意識に入力されることはなかったのでしょうか。
違います。確かに、自動車という単語は、あなたの潜在意識からはあっという間に消え去ってしまいますが、潜在意識にはいつまでも残っています。潜在意識に一度入力された情報は、あなたが生きている限り消え去ってしまうことはないのです。自動車という単語情報は、潜在意識に確実に格納されたのですが、ただ下図のとおり、体積の大きい潜在意識の最下層に格納されたために(一層形成)、またあなたは自由自在にその情報を引き出して使うことができないだけなのです。
そうです。「人間は忘れる動物である」との言い古された常識は、実は誤りであったのです。それは顕在意識のみにあてはまり、潜在意識にはあてはまらないのです。またまた常識の破壊ですね。
入力の完成のメカニズム
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しばらくすると、あなたの自動車という単語との2度目の遭遇が訪れます。今度はきっと、お母さんが同窓会で留守の日にお父さんと2人でドライブに出かけ、お父さんから、「今おまえが乗っているのは、自動車っていうんだよ」と教えてもらったのでしょう。
一度目の遭遇のときと同様に、自動車という単語をあなたはすぐに忘れてしまいますが、潜在意識中には確実に格納され、2層目を形成しました。ただし、この段階でもまだあなたは、自動車という単語を引き出して使うことはできません。
その後、あなたは徐々に成長していきます。日本語の洪水にもまれる毎日の中で、自動車という単語にも何十回、何百回と遭遇することでしょう。何十回目かの遭遇のときに、突然あなたの脳はひらめきを見せます。「あれっ、この自動車っていう単語、前にも見たことがあるぞ」
この現象を私は、「入力の完成」と呼んでいます。
あなたの意識の中では、どのような現象が起こっているのでしょうか。潜在意識中に蓄積され続けた「自動車」情報は次第に層を成し、このときついに、飽和状態に達したのです。潜在意識に納まり切れなくなった「自動車」情報は、潜在意識を飛び出して、顕在意識へと駆け上がったのです。
こうなったらしめたものです。自動車という単語はあなたの意識の中に確実に定着し、生きた使える語彙と化しました。その後あなたは、自動車という単語をいつでも使いたいときに、自由に引き出して使うことができます。記憶への定着度が高いので、たとえば、本試験の極度の緊張下に置かれたとしても、“度忘れ”を起こすこともないわけです。
ここでは自動車という単語を例に取って説明しましたが、あなたが成長する過程の中で、何千、何万という単語が、同じように入力の完成を迎えたのです。
これが、あなたが日本語を覚えてきたプロセスです。これまではあまり意識して考えたことはなかったでしょうが、言われてみれば、何とあたりまえのことでしょうか。あなたが潜在意識活用の天才であると申し上げた意味がおわかりいただけたことと思います。
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