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“その後”のご報告(平成20年1月21日)
 このページで公表して後、多くの方から応援と励ましのお言葉をいただきました。本当に嬉しく、心より感謝致します。近況をお知らせします。

 その後も治療を続けております。具体的には、ある大きな病院の精神科に2年ほど前から通い、院長先生に診ていただいています。治療方法は、薬物療法が中心です。
 状況としては、結論から先に申し上げれば、確実に快方に向かっています。

<通い始めた頃>⇒今から2年前
 病状は深刻でした。生きる気力もないような状態。4週間に1度ずつ通い、そのつど先生と4〜5分の会話の後、お薬をいただきます。薬は1日3回休まず飲んでいました。
<半年ほど経った頃>⇒今から1年半前
 お優しい先生のお陰で(お薬も効いたのでしょう)、症状に改善が見られました。初めて実感したときは、本当に嬉しかったです。
<1年ほど経った頃>⇒今から1年前
 ゆっくりではありますが、症状は確実に改善されていきました。気持ちも前向きになり、希望が持てるようになってきました。この頃、お薬が1日2回(朝、晩)になりました。
<1年半ほど経った頃>⇒今から半年前
この頃、8週間に1度の通院となりました。お薬は1日2回分を8週間分いただきます。
<現在>
 「8週間に1度の通院で、お薬は1日2回分を8週間分」は続いていますが、この半年間でも確実に良くなっています。まだ“完治”とまでは言えませんが、かなりそこに近づいたと感じています。
<これから>
 院長先生を信じて、“完治”の日まで治療を続けます。次にこのページでご報告する日は“完治”の日です!

平成20年1月22日の日記も上げときます。
 パニック障害のページ(こちら)で報告したように、みんなの応援のお陰でしんちゃんの病気は確実に快方に向かっております。

 みんなの暖かい気持ちには、感謝してもしきれません。心からありがとう。

 先日テレビで、大場久美子がパニック障害をカミングアウトしてた。7〜8年悩まされ続けて、ようやく今「克服できたと思います」と言えるようになった彼女。しんちゃんも自分が経験しただけに、彼女のツラさと今の幸せな気持ちは痛いほどわかります。本当に良かったね。

 経験したことのない人には、この病気のつらさは絶対にわからない。

 何の前触れもなく突然発作が起こるんだ。瞬間スーッと血の気が引いて、心臓がバクバクいい、立っていられない程のめまいに襲われる。まったく息ができなくなって、本当に「このまま死ぬんだな」って思う。

 その状態が30分ほど続く。必死になって耐えていると、嘘のようにまたスーッと引いていく。

 それだけならまだましなのだけど、予期不安といって、「いつまたあの発作に襲われるだろう」とのあまりに強い恐怖から、いつも極度に不安な気持ちで過ごさなければならない。そのうち、電車や飛行機、エレベーターにも乗れなくなり、さらに悪化すると、家から一歩も出れなくなってしまうんだ。

 大場久美子の場合は、最悪の地点まで行ってしまったよう。幸いにしてしんちゃんは、そんな遠いことろまで行く前にいい先生にめぐり合えたので、なんとか帰ってこれたよ。

 この病気は、あくまでも心の病。でも初期症状は発作という形で現れるから、誰も心の病とは思わない。内科とかにかかると、間違いなく「異常なし」との診断が下ってしまう。内科の先生方は正直パニック障害についての知識をあまりお持ちではないので、「もう来ないでください」なんて言われてしまう。

 本人は、死にたいほどつらいのに、「完全健康体」と言われるつらさを想像してみてほしい。病名がわかれば治療の道も開けるけど、健康体だということになれば、治療もできないってことなんだよ。その時点で患者はいったん絶望の淵に陥る。

 そのまま自殺してしまう人も多数いるかもしれない。でも、幸いにして「心の病」かもと気づいた人は、心療内科や精神科を受診して、ようやく「パニック障害」と診断されるんだ。だから、この病気は、診断まで時間がかかるのが普通。速い人で2〜3年、遅い人だと10年間も病名がわからずに苦しんだ人もいると聞く。

 ちなみにしんちゃんも、7〜8年の時を要した。

 この病気、決して珍しい病気ではなく、発生率は100名中2〜3名、比較的症状の軽い潜在的な患者も含めるともっと多いらしい。

 誰だってかかる可能性がある病気なんだ。

 原因はまだよくわかっていないらしいけど、真面目な人がかかることが多いとか。「完璧にやらなきゃならないんだ」「人に迷惑をかけちゃいけないんだ」っていう強い気持ちに、身体がついてこれなくなるんだろうね。身体が悲鳴を上げる、ある意味身体が示す黄色信号なんだよ。

 治療は、カウンセリングと薬物療法が主流。薬物とは言ってもそんな強い薬ではないので、日常生活には何の支障もないよ。

 カウンセリングでは、医者との相性がもっとも大切だと思う。「この先生はちょっと」と感じたら、躊躇なく他の病院に行ったほうがいいんじゃないかな。

 「完璧にやる必要はない」「ちょっとぐらいいいかげんでもいいんだ」っていう感覚を一つ一つ理解した上で身にまとっていくことで、少しずつ回復していくよう。

 もし万が一「やばいかも」と感じたら、すぐに心療内科か精神科に行くことをお薦めするよ。昔は精神科っていうと暗いイメージがあったけど、今は心の病がこれだけ認知された時代だから、臆することは何もない。むしろ、恥ずかしがってほっといて症状が悪化することの方が圧倒的に恐いよ。

 一日も早くみんなに“完治”の報告がしたいな。

お願い
 パニック障害について、私にアドバイスを求められても、お答えできません。私自身が現在治療中の身であり、人にアドバイスできるような立場にないためです。ご了承ください。
                                         真島

 私真島は、パニック障害です。原因不明の鼻水・咳・全身疲労・吐き気・下痢などの症状に7〜8年悩まされ続けてきましたが、ようやく平成16年12月3日にパニック症候群と診断されました。当日のしんちゃんDiaryで公表しました。以下掲載します。(その後の経過報告等はしんちゃんDiaryで行っています)。

※しんちゃんDiaryは、常に“友達言葉”で記述しています。ご了解ください。

 公表した理由は、「かっこいい勇気ある告白」などではなく、自分自身が楽になりたかったからです。以下のしんちゃんDiaryをお読み下さればおわかり頂けるとおり、講義中に咳が出たり、すさまじい吐き気が襲ってきたりします。これまでは、そんなときでも、必死で耐えて平気を装ってしゃべり続けていたのです。
 「公表してみなさんに知ってもらえば、もう耐えなくてすむ」−−−これが、公表に踏み切った理由です。咳が出るならしたいです。鼻水が鼻の奥でずるずるしてたら、鼻をすすりたいです。死ぬほど気持ち悪くて全身が震えて1分たりともしゃべり続けることができない状態になったら、1〜2分でいいから黙りたいです。
 みなさんに知ってもらえれば、それができる。
 もちろん、すべて甘えであることは承知しています。プロである以上、常に完璧な講義を提供しなければなりません。でも私も人間です。もう、どうしようもない限界まできているのです。

 許してくださいとは言いません。ただ、ほんの少しでもご理解いただければ幸いです。

平成16年12月3日のしんちゃんDiary
 今日やっとしんちゃんの病名がわかった。パニック症候群。

 パニック症候群−−−パニック障害ともいう。心の病。身体はどこも異常がないのに、いろんな症状が出る。本当に本当につらいのに、人はわかってくれない。長島一茂や田中美里で有名な病気

 病名がわかることが、こんなに嬉しいだなんて!だって、病名がわかれば、治療のしようがあるでしょ。病名がわからないと、「異常ありません」って言われて、どこの病院でも門前払いされるだけなんだよ。

 死ぬほどつらいのに、そう、生きてるのが嫌になるくらい辛いのに、誰も助けてくれないんだ。いっそ死んじゃおうかって思ったことが、何度もある。

 でも、病名がわかった。これからは治療できる。嬉しい、本当に嬉しい。

 だから、みんなに告白することにした。これまではずっと黙ってたけど、告白することにした。パニック症候群で一番いけないことは、全部自分で抱え込むことなんだって。だから、みんなに告白してわかってもらうことにしたんだ。

 告白することに決めて、今この文章打ってて、なんかすごく気持ちの楽なしんちゃんがいる。うん、もう、抱え込むのはやめよう。

 症状が出始めたのは6〜7年前。風邪をひいたんだ。で、その風邪が治らなくなった。鼻水が鼻の奥に溜まって出せない。鼻の奥に確かに鼻水があるのに、いくらかんでも出せないんだ。
 咳も止まらない。講義中も咳が止まらなくなって困ったことが何度もあった。
 熱は下がったのに、全身のだるさが抜けない。いつも38度くらいの熱がある感じ。

 もちろん、病院に行ったさ。診断結果は「異常なし」

 そんなわけないよ。こんなにひどい症状があるのに。異常なしだなんて、そんなはずないよ。

 それから、いろんな病院に行った。耳鼻科、内科、呼吸器科。紹介状もらって、大学病院にも行った。でも、結果は全部異常なし。

 ある大学病院では、「病院に来たからって、何でもかんでも治ると思うな」って言われた。病院出てから、道端で声をあげて泣いた。

 ある耳鼻科の先生は、「タバコやめなさい。それでももし治らなかったらまた来なさい。僕がなんとかしてあげるから」とおっしゃった。しんちゃんは、その言葉を信じてタバコをやめた。でも治らないから、またその先生のところに行ったら、「そんなこと言ったおぼえはない」と言われた。悔しくて、涙も出なかった。

 走り始めたのも、この病気を克服しようと思ったから。極度の全身疲労に襲われてたのが、運動不足のせいかなと思ったんだ。だから、運動すれば楽になるかなって。
 でもだめ。走れば走るほど、つかれがたまるばかりで、全身(特に足)のだるさは、ちっとも取れない。

 ここ3〜4年は、吐き気という症状が加わった。講義中ときどき、すさまじい吐き気が襲う。あまりの気持ち悪さに、全身が震えて、立っていられなくなるくらいつらい。
 息苦しさも同時に襲う。ときどき大きく息を吸い込まないと、しゃべり続けることができない。でも、みんなが聞いてるんだから、絶対に黙ることはできない。だから、必死で耐えてしゃべってる。

 2年くらい前までは、まだ「講義中ときどき気持ち悪くなる」程度だった。だから、何とか我慢できた。でも、ここ1〜2年は、特にひどい。講義中は必ず極度の吐き気に襲われるし、講義してないときでも、1日中慢性的な吐き気が続いてる。

 講義してて、吐き気が襲ってくると、だいたい30分くらい持続するんだな。その30分間はまさに地獄さ。必死に耐えながらしゃべってると、そのうちす〜っとおさまるんだ。でも、それで終わりじゃなくて、一日5時間の講義中、最低でも2回は襲ってくる。

 今は、毎水曜日は録音、毎土曜日は生講義。一人でスタジオで録音してても、やっぱり吐き気は襲ってくる。そんなときは、係の人にお願いして、録音を最初からやり直してもらうんだ。
 でも、生講義ではそうはいかない。だから、今のしんちゃんにとって、土曜日は地獄の日。毎日毎日「土曜日が来なきゃいい、来なきゃいい」って思いながら生きてる。

 このつらさは、この病気にかかったことがある人じゃなきゃ、絶対にわからないと思う。

 もう2年くらい病院には行ってなかった。だって、どこに行ったって、「異常ないからもう来るな」って言われるだけなんだもん。

 でも、明日は講義。今日も朝からすごく気持ち悪い。明日のことを思うと、もう耐えられなくなって、近くの内科の先生のところに行った。吐き気を抑える薬だけでももらえないかなって思って。

 口ではうまく伝えられないと思ったから、症状を紙に箇条書きにして持っていった。それが良かったみたい。先生は、その紙を一読するなり言った。「これは典型的なパニック症候群の症状だよ」

 その先生は専門じゃないということで、他の先生を紹介してくれた。その足で飛んでいったね。

 K先生は、内科と心療内科の先生。心療内科の部分では、しんちゃんみたいな心の病の人のケアもしてくれるんだ。

 いろいろ話した。しんちゃんの症状を、とってもよくわかってくれた。この先生だ!って思った。この先生なら、しんちゃんのつらさをわかってくれる。きっと治してくれる。

 前からこの日記で書いてるように、しんちゃんは本当は気が弱い。でも、職業柄、強い真島先生を演じ続けてきた。そのひずみが出てるってことらしいんだ。「かっこいい真島先生を演じなきゃいけない。かっこ悪いしんちゃんなんか見せちゃいけないんだ」っていう気持ちが脅迫観念になって、自分自身の身体を圧迫し続けてるらしいんだ。

 先生に言われた。「いいかっこしなさんな」って。「恥かいたっていいじゃないか」って。

 うん、そうだね。だから、みんなに告白することにしたんだ。

 明日の講義に来てくれる人たちの何人が、このDiaryを今夜中に読んでくれるんだろう。

 先生いわく、「講義中、絶対に黙っちゃいけないって思うからいけないんだ。気持ち悪くなったら、少し黙ればいいじゃないか」

 「気持ち悪くなったらどうしよう」「気持ち悪くなっても黙れない」っていう気持ちにさいなまれることを、予期不安っていうんだって。「そうなったらどうしよう」ってあまりに強く思いすぎるからこそ、必ずそうなるんだって。

 しんちゃんは、もういいかっこをするのはやめるよ。明日もし気持ち悪くなったら、遠慮なく黙らせてもらうね。たぶん1〜2分黙れば治るから。ご迷惑かけるかもしれないけど、ご協力をよろしくね。

 全部告白したら、楽になったな。今日書いたことは、今日の日記だけで終わらせるんじゃなくて、ちょっと文章を変えて、このHPのトップページから見れるところに置いておこうと思う(2〜3日中にやるからね)。途中経過をみんなに報告もしたいからね。

 田中美里じゃないけど、しんちゃんも絶対にあきらめないよ。だって、病名がわかったことで、希望が持てたんだもの。今はむしろ、ここ6〜7年で一番ハッピーな気分さ。がんばって治すから、みんなも見守ってね。

 読んでくれてありがとう。