真島社労士塾トップ
東京労務コンサルティング> 社会保険とは
真島社労士塾

<社会保険労務士について>

社会保険とは(拙著「社労士試験入門講座」より)


  人事部の仕事の一つに「社会保険の手続き」がありますが、はて、社会保険とは何でしょうか。

  社会保険は、保険の一種類です。保険には大きく分けて、社会保険と個人保険があります。個人保険は、民間の保険会社が運営しているもので、あなたもなじみがあると思います。個人保険の仕組みを定義的に言えば、「日頃掛金というお金を払っておいて、事故に遭ったときに保険金を受け取るもの」です。
 民間で運営している個人保険に対し、公が運営している保険を社会保険と言います。社会保険にもいろいろな種類があり、主なものは、労働者災害補償保険(労災保険)、雇用保険、健康保険、厚生年金保険、国民健康保険などです。ほとんどは政府が運営していますが、例外もあります。健康保険では全国健康保険協会又は健康保険組合、国民健康保険では市町村又は国民健康保険組合の運営です。
 なおここでは、「公が運営している保険」を総称して社会保険と呼んでいますが、労災保険と雇用保険を労働保険、健康保険と厚生年金保険を社会保険と言う場合もありますので、覚えておいてください。
 社会保険の基本的な仕組みは個人保険と同じですが、保険料、保険事故、保険給付などの専門用語が登場してくる点が異なります。社会保険を定義づければ、「日頃元気で働けるうちに保険料を払っておき、保険事故が起きて働けなくなったときに、保険給付を受け取るもの」です。下図をご覧ください。

社会保険とは
社会保険とは

 元気で働ける人は、常々保険料を払っていますが、ある時保険事故が起きて働けない事態に陥ることがあります。保険事故は社会保険の種類によって異なりますが、主なものは図にあるとおり、疾病、負傷、障害、死亡、出産、失業、老齢などです。
 一般的な“事故”のイメージとは少し違いますが、「働けない事態に陥ったとき」とのくくりでとらえるとわかりやすいでしょう。以下のように考えます。

疾病・負傷 健康でないので会社に行けず、働けない。
障害 障害者になると、仕事が見つかりにくくなる。
死亡 もちろん働けない。
出産 お産は大変です。原則産前6週間と産後8週間は、合法的(労働基準法
)に会社を休むことができますので、“働けない”と考えます。
失業 失業とは仕事を失うことですから、当然働けなくなります。
老齢 年を取って引退することも、“働けなくなる”と考えます。

 「働けない事態に陥ったとき」に、保険給付という形で面倒を見てくれるのが社会保険です。保険給付には、現物給付現金給付があります。
 現金給付は、“お金をくれる”ことですから、わかりやすいですよね。たとえば、病気やケガで会社を休んでいて給料がもらえないと生活に困りますから、社会保険が生活費を支給してくれます。
 現物給付は、ちょっとわかりにくいですが、簡単に言えば、「治療や介護などの行為そのものを現物で支給する」ことです。健康保険を例にとってご説明しましょう。
 あなたが会社員であれば、保険証を持っているでしょう。正式名称を「健康保険被保険者証」というあの書類は、あなたが健康保険に加入していることの証明書です。保険料は給料から天引きされているはずです。
 あなたが仕事以外で病気なったりケガをしたりすれば、保険証を持って病院に行きます。治療をしてもらい、窓口でお金を払って帰って来ます。
 あなたは保険証を持って病院に行ったのですから、その日の医療には健康保険が効いています。あなたが窓口で払ったお金は、その日かかった医療費の全額ではなく、3割です。残り7割分は病院が損をするわけではなく、健康保険を運営している全国健康保険協会や健康保険組合から後日病院に支払われます。7割分のお金は、あなたの知らないところで動いているのです。
 あなたは、と言えば、3割のお金を支払うだけで、10割分の治療を受けられたことになります。「7割分の治療行為を現物で支給してもらった」、これが現物給付の考え方です。

現物給付の仕組み(健康保険)

社会保険の手続き等に関するご相談は、
東京労務コンサルティング
(対象エリア:東京都及び近県)